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息子に操縦させて全員死亡

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ロシアの大手航空会社アエロフロート539便による飛行機墜落事故。この事故により搭乗していた乗客・乗務員合わせて75名全員が死亡した。驚くべきことは機長が自分の息子をコクピットに呼び寄せ、さらに操縦までさせたことだ。


経過

モスクワ発香港行きの便で、機長は自身の息子と娘をコクピット見物のために操縦室に入れ、その娘と息子を操縦席に座らせ、さらに息子には操縦桿まで握らせた。


機長は自動操縦システムにより、息子が操縦しても進路からズレた分は自動修正されると踏んでいた。


しかし、この593便の機体は一定時間手動操縦が行われると自動操縦システムが一部解除される仕組みになっていた。そうとは知らない機長は呑気に息子に操縦させていた。


しかし、操縦していた息子が異変に気付く。「機体が右に傾いていると」と訴えたが、パイロットはそれを待機旋回(滑走路が混んでいて着陸できない際に、上空でグルグル旋回して着陸できる待つこと)と勘違い。


機体は急激に傾きはじめ、設計限界の45度を超えたあたりから高度を維持できずに急降下しはじめた


機能が残っていた一部の自動操縦システムが急降下検知したため、高度を維持すべく一気に機首を上げ、機体は急上昇した


その結果、途轍もないGがパイロットを襲い、副操縦士が操縦桿を操作するも受け付けなかった。この間に自動操縦システムが全て解除され、急上昇が終わり失速した。


すると今度は速度低下により安全システムが作動し、適切な速度を維持するため機体は再び急降下しはじめた。


副操縦士が操縦桿を引き、機体を立て直すことに成功。


...と思いきや今度は操縦桿を引きすぎて機体は再び急上昇しはじめた。そのせいで機体は失速。


最後はスピン状態に陥り、そのまま真っ逆さまに再び急降下しはじめた。機長がギリギリで機体立て直すも高度不足で山地に激突。


全員死亡。





実は...

子供が操縦したことが事故の主な原因ではなかった。パイロットが自動操縦の解除条件を知らなかった点やこうした危機回避に対する教育不足など、様々あった。とはいえ、子供をコクピットに連れ操縦までさせたことによる管理の杜撰さは計り知れない。