プロ野球CSはコレの方が面白い!
はじめに
プロ野球でCSが導入されて結構経つが、私は現行の制度がどうも好きではない。以下はその理由。
①リーグ王者のアドバンテージが小さすぎる
CSでリーグ王者に与えられているアドバンテージはホーム開催権と1勝である。しかし、現在ではリーグ王者もCSファイナルで足を掬われ日本シリーズ進出を逃すことが多くなった。いずれは、日本シリーズで非リーグ王者同士の対決ということもあり得る。
②パ・リーグが強すぎる
パ・リーグが強いこと自体は全く悪いことではない。ただ、近年の日本シリーズの結果を見ると、2013年からパ・リーグ勢が8連覇中という圧倒的強さを見せつけており、最早セパ対決で日本一を決すること自体見直す段階だと考える。
③CSでも対戦カードの新鮮味が薄い
日本シリーズをセパ対決にするためにはCSもセパで分けなければならない。しかし、何度もペナントレースで対決した相手とCSで再び戦うのはいささか新鮮味にかけると思う。
そこで考えたCS &日本シリーズの新方式がコレだ!
トーナメントの流れ
CS 1stステージ |
セ2位vsパ3位 |
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パ2位vsセ3位 |
CS 2ndステージ |
1stステージ勝者 |
セ1位vsパ1位 |
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CSファイナル |
2ndステージ勝者vsLCC敗者 |
LCC勝者vsCSファイナル勝者 |
現行からの変更点
①トーナメント方式の変更
かなり歪な形のトーナメントという印象を抱くだろう。この方式はページシステムというもので、上位チームのみ敗者復活のチャンスが与えられており、尚且つ決勝まで下位チームよりも少ない試合数で済むという利点がある。現行方式で問題視されているリーグ王者のアドバンテージの少なさもこれで大幅に改善できると思う。
②リーグ王者同士の対決機会を必ず設ける
日本シリーズが王者同士の対決でない年も珍しくはない。しかし、王者同士の対決を望むファンの声は少なくないため、リーグ王者同士の対決が毎年必ずあるようにした。この王者同士の対決を『リーグチャンピオンズカップ』のようにタイトルマッチ化するのもアリ。
③リーグ王者のみ敗者復活可能
ページシステムの特徴として、リーグ王者のみ敗者復活の権利が与えられている。『リーグチャンピオンズカップ』に敗れた場合は CSを勝ち抜いたリーグ2位以下のチームと対戦し、勝てば日本シリーズ進出となる。一方でリーグ2位以下は敗者復活の権利はない。つまり、負けたら終わりである。
④日本シリーズの対戦カードが増える
状況次第では、セパ対決の構図に加え、セ・リーグ勢同士、或いはパ・リーグ勢同士で日本シリーズを戦うことになる。しかし、近年のパ・リーグ勢の強さを見ても、日本シリーズをセパ対決の構図に拘る必要はないように思える。それに、現行では決して実現しない「阪神vs巨人の日本シリーズ」のような好カードも実現する可能性もある。
⑤初戦は必ずセパ対決
CSに出場しても対戦相手はペナントレースで何度も対戦した相手という新鮮味の薄さの解消になるだろう。交流戦とは違い、負けたら終わりのセパ対決は大きな熱狂を生むこと間違いなし!
おわりに
現行のCSの問題点を解消するための案とはいえ、日本シリーズをセパ対決の構図で見たいという人にニーズには答えられていない。また、CSの方式は規則により定められているため、変更が容易ではない。サッカーではリーグ戦やカップ戦のレギュレーションは数年毎に変更されることが多い。プロ野球においてもこうしたレギュレーション変更の柔軟性が欲しいところである。