青黒徒然雑多

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アジアシリーズ復活のために

 アジアNo. 1球団を決める戦いとして2005年に開幕したアジアシリーズだったが、大会は短命に終わった。

 原因としては、

・スポンサーの赤字

・注目度が薄い

・日程の折り合いがつかない

が挙げられる。


 2005年から開幕して4回目となる2008年大会時点でスポンサーの赤字額は約2億円を超えていた。当然これ以上スポンサーを続けるメリットもなく撤退。それは注目度の低さも相まってのことだと推察する。


 アジアNo. 1を決める戦いと銘打ってるものの、開催期間は日本シリーズが終了して間もない時期で、且つ僅か数日という短期間である。

 球団にとっては日本シリーズ制覇で球団の目標が達成されており、そこからアジアNo. 1を目指す、といってもファンも選手も大会に対する意気込みや期待感は薄いだろう。実際に観客動員を見ても日本王者vs韓国王者という好カードとも言える試合には1万数千人という程度である。日本王者が出ない試合では1万人にさえ届かなかった。


 日程問題もアジアシリーズ中止の要因となった。

 日程の調整が各国リーグで要求され、結局折り合いが付かずに中止された大会がある。

 前もって計画的に日程を決め、それに沿ってペナントレースポストシーズンを決めなければならないが、その年その年で場当たり的に日程を決めようとしたため、開催そのものが難航していたことが伺える。


 こうした、運営側による杜撰さが、大きな可能性を秘めるアジアシリーズを台無しにしたと言っても過言ではないだろう。


 ではここで本題の、アジアシリーズ復活のために必要なことを考えてみる。

 私が考える必要な要素は、

・シーズン真っ只中での開催

・ホーム&アウェイ方式

・短期決戦ではなく中期戦に

の3つを挙げる。


 まず一つ目のシーズン真っ只中での開催について。

 従来のアジアシリーズは前述した様に、国内のシーズンが完全に終了した後の開催だった。そのため、既に日本一の称号を手にした後に歴史も権威もない小さな大会のアジアNo. 1のタイトルを得ても有り難みが薄い。

 そこで、シーズンの中盤あたりの節目としてのアジアNo. 1というタイトルならば選手やファンにとっても真新しさや新鮮味が感じられるものになると考える。

 位置付けとしては、日本のJリーグにおける、ルヴァンカップと考えれば良いと思う。ルヴァンカップJリーグクラブにとってはシーズン最初のタイトルマッチという側面がある。この『シーズン最初のタイトルマッチ』という名目でのアジアシリーズなら従来より盛り上がりが増すと考える。


 次に二つ目のホーム&アウェイ方式について。

 従来は開催国に出場チームが集まって、総当たり戦及び決勝戦を行うというものである。

 開催国のチームが出る試合はそこそこ客入りがあるものの、外国のチーム同士の対決には殆ど客入りがない。

 例えば、東京ドームで行われた台湾王者vs中国王者の試合が2,788人、韓国王者vs中国王者の試合が2,489人と、非常に少ない。

 そこでホーム&アウェイ方式を採用することで、対戦チームどちらかのホームスタジアムであれば、そのホームチーム応援のための客入りが期待でき、総じて観客動員の伸びにつながると考える。


 三つ目の中期戦化について。

 年度毎に試合のレギュレーションが異なっているが、基本的には僅か数試合での決着となっている。日本開催時代にはグループラウンドで3試合と決勝の最大4試合だった。

 これだけ開催期間が短いと話題になる前に大会が終わっているというのが関の山だと感じる。

 そこで、例えば4チームが出場するなら、ホーム&アウェイ方式でホームで3試合とアウェイで3試合の計6試合を行い、1位チームvs2位チームで決勝を行うことで6試合以上を戦うことができる。

 また、大会を数日で消化するのではなく、サッカーのチャンピオンズリーグのように、1試合毎に間隔を空けて試合を実施することで、毎試合に特別な空気感や新鮮味を感じることができるのではないかと考える。


 かつてアジアシリーズが上手くいかなかっただけに、再度アジアシリーズを復活させるというのは茨の道だろう。しかし、東アジアには日本、台湾、韓国に成熟したプロリーグがあり、中国も新たにリーグが再編されるなどの動きがある。

 世界的にも上位リーグが近距離に揃う中、そのトップチーム同士が公式戦で戦う場がないというのは惜しいと言わざるを得ない。

 野球の世界戦略のためにも、東アジアから世界の野球を作っていく意気込みを持って、各国の球界がアジアシリーズ開催に再チャレンジして欲しいと思っている。