暴君になる方法 第1話 感想
Netflixオリジナルの『暴君になる方法』という歴史ドキュメンタリーの1話を見て、かなりの面白さを感じたので、その感想を書こうと思う。
『暴君になる方法』では、歴代の独裁者がいかにして独裁者になったのかを紐解くというものである。
第1話では、最も名の知れた最低最悪の独裁者アドルフ・ヒトラーのドイツ独裁の過程を中心に、サダム・フセインやカダフィーといったその他の独裁者のとった行動を交えながら見ていく。
知らない人には意外な話だが、アドルフ・ヒトラーは根っからの独裁者ではなく、当初は売れない画家でしかなかった。
素人目に見たら結構うまいように思えるんだけど、食べていけるレベルではなかったらしい。
売れない画家どしてドイツの独裁者になれたのか。
きっかけは第一次世界大戦で、突如として頭の中に声がしてそれに従ったら即死級の爆撃を奇跡的に回避したという。
そこから自分には人には無い力があると錯覚するようになったという。
結構馬鹿らしい話なんだけど、こういった妄想からくるナルシズムが独裁者としての資質だと言う。
その他興味深い言葉があって、それは「民衆は権威主義的なリーダーを望んでいる」という。
国民が国家に対して不満がある際に、国民の溜飲を下げるために、不満をぶつけられる「敵」を国家が用意することは歴史上多く見られた事象だ。
そこで「その敵を制圧してやる」という権威主義的なリーダーが現れると民衆はあっさり賛同してしまう。
そういった点でヒトラーは民衆を惹きつけるのが上手かった。
当時のドイツが劇場国家と言われていた通り、さながらヒトラーは観衆を魅了する俳優のようなものだった。
このような感じで独裁者は民衆の心の闇を利用し、つけ込んでくる。
「自分は独裁者なんか支持しねぇよ(笑)」などと高を括って騙されてからでは遅い!
政治家は国を救うヒーローのように美化すると政治家に対する判断を100%見誤る。
使えるか使えないかといったドライな心持ちで政治家は選ぶと良い。
これがこの話で私が学んだこと。
あ、なんか啓蒙してるみたいな感じになってたけど全然そんなことないので(笑)
では次回第2話の感想で。