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新クラブW杯の問題点

FIFAが現状の"つまらない"クラブW杯を改革すべく、大きなフォーマット変更を行った。本来は今年の2021年に中国での開催を予定していたが、コロナ禍のため延期された。ここでは変更点とその問題点を書いていこうと思う。


フォーマットの変更点

出場枠増加

各大陸王者と開催国王者の計7チームが、計24チームに増加することになった。具体的内訳は、

・欧州:8

・南米:6

・アジア:2.5

・アフリカ:3

・北中米:3

オセアニア:0.5

・開催国:1

※アジア3位とオセアニア王者がプレーオフを戦い、その勝者が大会出場となる。

②グループステージ導入

現状は全試合一発トーナメント方式で、各大陸の実力毎にシード分けされている。それを全チームがレベルに関係なく足並み揃えてグループステージからスタートすることになる。これにより、現状の試合日程の不公平の改善が期待される。24チームを3チームずつ8グループに分け、各組1位の計8チームが準々決勝に駒を進め、そこから一発トーナメントで優勝を決する。

③試合数増加

グループステージで2試合、トーナメントで1試合もしくは3試合を戦う。最大で5試合を戦うことになる。総試合数も増加するため、現行の課題である収益に低さもある程度改善しそうだ。元々これが理由で大幅に出場枠を増やしたのは容易に想像がつく。FIFAW杯が同様の理由で出場枠増やして理事会で賛成多数獲得したし。やっぱ金か〜。

④開催期間の変更

現状の毎年開催から、4年に一回の開催になる。また、予定では2021年中国大会の開催が7月だったことを受け、従来の12月から移行すると考えられる。


問題点

①試合数増加

「いや、メリットじゃん」という指摘は勿論正解だ。ただこれを嫌がっているのはファンではない。"欧州勢"である。もともと現状の2試合も「トヨタ杯から1試合増えるだけだから出てくださいお願いします!」と説得(?)され渋々参加しているような状態だ。そこからさらに3試合プラスの最大5試合は日程的に無茶振りということになる。また、開催期間とされる7月は欧州はシーズンオフ中。遅くとも6月からようやくシーズンオフに入ると言うのにまたすぐクラブW杯のために調整をしなければならない。こういった理由で、欧州勢はボイコットを示唆し反対していると思われる。

②欧州以外の大陸選手権の価値が変わる

欧州チャンピオンズリーグは優勝自体に大きな価値がある。一方、アジアチャンピオンリーグ(ACL)や南米コパ・リベルタドーレスなどの欧州以外の大陸選手権は、勿論優勝の価値はあるが、それ以外にもクラブW杯への出場権を得るための大会という側面が強い。そこで大会開催が4年に一回となると、クラブW杯出場に関わる年度以外の大会の価値が揺らいでしまうおそれがある。実際に日本のサッカーファンもACLを罰ゲーム扱いしており、クラブW杯があるからこそ、罰ゲームだが優勝する価値があるという具合である。

③同一国からは2チームまでという制限

出場枠が8枠の欧州と6枠の南米にはおそらく適用されず、アジア、北中米カリブ海、アフリカにのみ適用されると予想される。極端な話、アジア上位3チームが全て日本のチームだとすると、本来なら3位チームも出場できるものの、規定により3位の日本のチームは出場を拒まれるという不条理に見舞われるおそれがある。正直この規定は不要だね。中国や韓国、中東のチームが出るくらいなら日本から3チーム出た方が面白い。まぁこれは一日本人視点に過ぎないことなのでどうでもいいか。


まとめ

まだまだ規定やフォーマット、試合日程についてはハッキリしない部分が多いのでこれ程度しか書けないが、個人的にはひとまず大会廃止という方向にならなくて良かったと思ってる。クラブW杯に関しては私自身ガンバサポーターをしており、2008年大会のマンU戦が印象深い。公式戦で欧州勢と戦える唯一の場であるため、欧州勢にとってはメリット0でも欧州以外の地域のチームにとっての「世界と戦える」という希望を絶やして欲しくなかった。そういう意味でクラブW杯が存続してくれて良かったと思う。ただ現行フォーマットも新大会フォーマットも個人的には気に入らない。自分でオリジナルのフォーマット作ってみる。